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■ お父さん、あなたならどうされますか? / 創世記35章1~7 (2007-06-17)

  • 創世記35章1~7
  • 2007年6月17日
  • 読了時間: 3分

父の日、数年前に考えたことがあった。 父の日なんて、どうせ母の日を追っかけて、作られたんだろう、と。確かにそうではあったが、どっこい、母の日になんか負けてはいなかった。アメリカは南北戦争で北軍の軍曹、W・J・スマート氏は無事に帰還したが、妻は6人の子供達の世話の疲れもあり、間もなく亡くなった。彼は再婚もせず、子供達を立派に育て上げたそうだ。一番下の女の子であったドット夫人は、父の死後に「母の日」が出来たことを知り、是非「父の日」をと全米教職者組合に訴え、1916年に認知され、1972年に祝日として認められたそうである。

ヤコブ、イスラエル12部族の始祖を息子達に持った父である。ヤコブはやがてイスラエルと改名した。彼の人生は波乱万丈の生涯であった。世渡りもうまく、狡猾で機転が働き、先見性があり、行動力抜群であった。しかし、人間であるが故に当然ながら欠点もあった。 しかし、神は彼に結んだ約束を果たされた。ここにヤコブの人生は祝福に満たされた。しかし、彼は年老いてから、辛く苦しい時間を迎えた。だが、息を引き取る前、ヤコブは最高の場面を向かえ、息子達に看取られて神の元へ旅立った。

ヤコブが健在の頃、彼の娘ディナが土地の者に暴行された。土地の男は彼女を見初めたのであるが、その行動はディナの兄達の怒りを買った。兄達は策略を練り、男が住む村のすべての男性を虐殺した。この事件、ヤコブには回避するチャンスもあったが、彼は行動を起こさなかった。ヤコブほどの人間が・・・と思うが、案外、男は外では活躍しても、家庭内では、どうも行動しない生き物の様だ。結果、族長ヤコブと一族は、その地の民族から全滅に至るであろう報復の憂き目に会うところに立たされた。おそらく、ヤコブの人生で最も大きな危機であったと思う。一族が生き延びられる可能性さえ見失った彼は、絶望の淵で神を求めたと思われる。

そんなヤコブに神が現れてくださり、言葉をかけられた。 創世記35章1節 神はヤコブに仰せられた。「立ってベテルに上り、そこに住みなさい。そしてそこに、あなたが兄エサウからのがれていたとき、あなたに現われた神のために祭壇を築きなさい。」

神は仰せられた。「あなたの神のために祭壇を築け」と。 このみことばから、私達の礼拝と信仰の生活に対し、導きがある。 主は、神のために祭壇を築きなさい、と言われた。私の信仰のためではない。私の人生が祝されるためではない。「神のために・・」である。 私達は礼拝に行く。私の信仰生活のために。私のために聖書を学ぶ。私のために神の祝福を求める。 しかし、それで良いのだろうか。何故なら、私が中心であって、神ではない。祭壇も礼拝も、捧げ物も、賛美も祈りも、神へ向かってなされる。だが、私達はどこかで勘違いしてしまい、私が気持ちよくなる方向を向いていないだろうか。聖霊に満たされることは神が中心になるためであるが、感じるところ、どうも人間が気持ちよくなっているようだ。異言を語るのは結構だが、本当に神の栄光を求めた結果なのだろうか。

ヤコブは一族に向かって、自分の人生の祝福の根源はすべて創造主であったことを証しした。そして、彼らは一族の中から、すべての偶像を取り除き、体を清め、信仰の再スタートをするよう促した。 一族すべてが、その言葉に従ったとき、何が起こったか? 土地の民はヤコブ家の殲滅を図ったのだが、 「彼らが旅立つと、神からの恐怖が回りの町々に下ったので、彼らはヤコブの子らのあとを追わなかった。」創世記35:1

問題が起こった。さあ、どうしよう?問題の解決策を考える? 否、違う。神の前に出て、神を第一とする再決心をすることだ。神のための礼拝をすることだ。問題解決のためではない。神だけが中心の礼拝をすることだ。もう一度、礼拝の態度を考え直そう。私達はもしかしたら、膨大な祝福を自ら失って来たのかも知れないから。

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